ウルル=カタ・ジュタ国立公園(オーストラリア)
オーストラリア連邦ノーザンテリトリーにあるオーストラリアの国立公園の一つ。ダーウィンから1431km南、アリススプリングの440q南西にあり、オーストラリアのほぼ中心に位置する。
トンガリロ国立公園(ニュージーランド)
ニュージーランドの北島にある、山岳地帯を保護する目的で設定された国立公園である。最高峰ルアペフ山(2,797 m)や、富士山に似た稜線を持つナウルホエ山(2,291 m)などの活火山や死火山が広がる795km2の広さを持つ。トンガリロ山(1,967 m)には、エメラルド色に輝く火山湖がある。
ロイ・マタ首長の領地(バヌアツ)
バヌアツにある世界遺産登録物件である。バヌアツの口承物語で語り継がれてきた伝説的な首長であるロイ・マタの領地だった場所のうち、特にその生涯にゆかりのある象徴的な場所、つまり邸宅、死んだ場所、墓の3箇所が対象となっている。これらは首都ポートビラのあるエファテ島と、その北東に浮かぶ2つの小島(レレパ島、エレトカ島)に散在している。ロイ・マタはバヌアツのエファテ島周辺の島々を支配していた最高位の首長の称号である。世界遺産の登録対象となったロイ・マタは、1600年頃に活動していたと推測されている最後の称号保持者を指している。
クックの初期農業遺跡(パプアニューギニア)
クックの初期農業遺跡は、パプアニューギニア南部にある7000年以上前にまで遡る農業の遺跡である。遺跡は大きく3期に分けることができる。最も古い遺跡は7000年から10000年ほど前まで遡るものである。発見されているのは、植物を植えていた穴や掘った穴の跡である。タロイモやヤムイモの加工に用いられたと考えられる石器類も発見されている。その次の段階に位置している遺跡は、7000年から6400年ほど前のものである。発見されているのは、バナナやヤムイモの栽培に関係あった盛り土の跡などである。最も新しい遺跡は4350年から3980年ころのもので、バナナ栽培に関わる干拓用の水路跡などが発見されている。
ロックアイランド群と南ラグーン(パラオ)
パラオのコロール州に点在する445の島々で構成されるロックアイランド(群)、およびそれらが位置するパラオ諸島を囲むラグーンの南部海域を対象とするUNESCOの世界遺産リスト登録物件である。マッシュルーム状の緑の島々や紺碧の海が織りなす自然美、さらにマリンレイクと呼ばれる汽水湖の一種を世界で最も多く擁する固有種の多い生態系や、絶滅危惧種を含む生物多様性などが評価された。また、気候変動や人口増加による資源の枯渇に直面した人類の足跡をとどめる考古遺跡なども評価され、パラオ初の世界遺産(複合遺産)となった。